【入門編】2025年の崖とは?初心者にもわかりやすく解説!!
- 良菜 椙山
- 1月8日
- 読了時間: 5分
更新日:1月16日

今回は、「2025年の崖」についてご紹介します。
前回はDX(デジタルトランスフォーメーション)の基本的な概念について説明しましたが、今回は、経済産業省が提唱する「2025年の崖」について詳しく解説します。
「最近よく『2025年の崖』を聞くけどよくわからない」、「2025年の崖って結局何なの?」という方でも分かりやすく解説していますので、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
目次
1.なぜ2025年の崖と言われるのか
2.現状の課題
3.2025年の崖への対応策
4.ベンダーに頼む際の注意点
5.まとめ
1.なぜ2025年の崖と言われるのか

「2025年の崖」という言葉は、経済産業省が2018年に発表した「DXレポート」で初めて使われました。日本企業が抱えるDXの遅れによる危機的な状況を警告するものです。具体的には、基幹システムの老朽化が深刻な課題となっており、2025年までにこれを解消しないと日本の企業全体で最大12兆円もの損失が発生する可能性があるとされています。
なぜ「2025年」なのかというと、これは1990年代に導入されたシステムの多くが21年以上稼働し、サポート終了やセキュリティリスクの高まりが顕在化する時期だからです。これらのレガシーシステムが正常に機能しなくなると、新たなビジネスモデルに対応できなくなり、競争力を失うことになります。
2.現状の課題

現在、多くの日本企業が抱える問題点は以下の通りです。
複雑化・老朽化したシステムの運用・保守コストの増大
古いシステムは新たな技術との統合が困難であり、その運用や保守に多くのコストがかかっています。特にカスタム化されたシステムはその傾向が強く、改善や拡張が困難です。
IT人材不足
レガシーシステムによる足かせ
IT人材の育成不足
3.2025年の崖への対応策

2025年の崖を乗り越えるためには、以下のような具体的な対応策が求められています。
DX推進ガイドラインの制定
経済産業省は「DX推進システムガイドライン」を策定し、企業がどのようにシステムを刷新しDXを進めていくべきかの指針を示しています。このガイドラインを参考にし、計画的にシステムのアップデートを進めることが重要です。
情報の「見える化」・分析スキームの構築
ITシステムの刷新
デジタル技術への対応
ユーザー企業・ベンダー企業間の関係構築
DX推進をサポートするパートナーの発掘
4.ベンダーに頼む際の注意点

ITシステムの刷新やDX推進には、外部ベンダーとの連携が欠かせません。しかし、ベンダーに完全に依存すると、企業にとってリスクが伴うため、以下の点に注意が必要です。
主導権を持つこと
ベンダーに全てを委ねるのではなく、主導権を持ってプロジェクトを進めることが重要です。契約の段階で、自社が求める要件を明確にし、ベンダーとの関係を対等に保つことが成功の鍵となります。
言いなりにならないための契約ガイドライン
IT人材の育成とリテラシー向上
5.まとめ
今回は、「2025年の崖」についてご紹介しました。
DXが進まないと、日本企業に大きなリスクが待ち受けているという状況は非常に重要です。既存のシステムの老朽化やIT人材不足が問題となっている今、このままでは大規模な赤字が予想されます。しかし、適切な対策を講じ、2025年までにシステムを刷新することで、未来への道が開けます。
この記事が、「最近よく『2025年の崖』を聞くけどよくわからない」、「2025年の崖って結局何なの?」といった方の参考になれば幸いです。
最後までご愛読いただきありがとうございました。
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