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なぜDX化が進まないのか?企業の課題と成功のポイント★

  • 執筆者の写真: 良菜 椙山
    良菜 椙山
  • 2月6日
  • 読了時間: 4分

更新日:2月27日

今回は、「DX化が進まない理由」について紹介します。

「なぜ日本企業のDXは遅れているの?」「どうすれば組織のDXを推進できるの?」という方でもわかりやすく解説していますので、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。


目次

1.日本企業のDX化が停滞する理由

2.日本企業のDX化推進の対応策

3.まとめ

1.日本企業のDX化が停滞する理由


パソコンで作業をしているサラリーマン

最近よく聞くDXですが、なぜか日本企業ではあまり進んでいません。

日本がDX化を進めるにあたって、どのような問題があるのでしょうか。

大きく4つに分けると、下記の通りです。


  1. 日本特有の組織文化の問題

  2. IT人材不足

  3. コストの考え方

  4. レガシーシステムの問題


それぞれの問題について、一つずつ見ていきましょう。


1.日本特有の組織文化の問題

「前例がないからできない」「そんなの聞いたことない」という理由で、従業員が失敗を恐れ、新しいことに挑戦しづらい雰囲気のある企業は少なくありません。また稟議制度による多層的な承認プロセスもまた、柔軟な意思決定の妨げとなっています。加えて、組織内が縦割り構造のために、せっかくデジタル化施策を導入しても、部門間での連携が困難となっています。

2.IT人材不足

今いるIT部門の人たちは、既存システムの維持管理で手一杯で、新しいことを始める余裕はありません。また、学校でも社会人教育でも、デジタルスキルの教育が不十分なため、必要な人材がなかなか育っていません。特に、最新のデジタル技術とビジネスの両方に精通している人材は、非常に少ないとされています。

3.コストの考え方

多くの企業では、デジタル投資を「無駄なコスト」と考えがちです。また、現在のシステムの運用や保守に費用がかかりすぎて、新しい事にお金を使う余裕がないという企業も少なくないでしょう。また、デジタル化の投資効果は、数字で示すのが難しいため、予算の確保に苦労します。

結果として、必要な投資が先送りされ、デジタル化の遅れがますます深刻になるという悪循環に陥っています。

4.レガシーシステムの問題

多くの企業が古いシステムを使い続けており、メンテナンス費用がかさむ上、セキュリティ面でも不安があります。新しいビジネスに対応しようとしても、古いシステムでは、上手く対応しづらくなります。


こちらについては、詳しく解説した記事がございます。

対応策についても深堀りしておりますので、興味のある方はぜひご一読ください。

【記事URL】


2.日本企業のDX化推進の対応策


パソコンに手をかざしている様子

先ほどは日本企業のDX化における問題について見ていきましたが、どのように対応すればいいのでしょうか。

以下に、有効な対応策についてまとめました。

組織文化の改革

経営陣がDXの重要性をしっかり理解し、会社の方針として明確に示すことが大切です。社員向けの研修を定期的に実施したり、部門の垣根を越えたDX推進チームを作ったりすることで、少しずつ組織全体の意識を変えていけます。

従業員の挑戦自体を評価する制度を作り、小さな成功事例を社内で共有する取り組みも効果的です。経営層がDX化の重要性を理解し、従業員へ明確に共有すること、従業員が率先して挑戦しやすい環境作りが大切です。

IT人材の確保

人材面では、社内の人材を育てながら、外部の専門家も積極的に活用するのが良いでしょう。特に始めるときは、経験豊富な外部の人たちの力を借りるのが賢明です。同時に、計画的に社内のデジタル人材を育てる仕組みも必要です。

また、専門家の力を借りるときは、単に知識を借りるだけではなく、「どのように情報をキャッチアップすれば良いか」「どのようにして技術を習得すれば良いか」等の情報を得たうえで、社内で共有し、活用することも重要です。

コストの投資

金銭面では、初期投資を抑えられるクラウドサービスを活用したり、段階的に投資を進めたりするのがおすすめです。国の補助金や助成金なども上手く活用しながら、投資効果を分かりやすく示せるような方法を考えて、経営層に理解してもらいやすい環境を作ることも大切です。

レガシーシステムからの移行

システム面では、重要な部分から順番に移行を進め、アジャイル開発を取り入れることで、柔軟で素早い開発が可能になります。最新のクラウドサービスを使えば、システムの拡張性も運用効率も大きく改善できます。

これらの対策は、会社の状況に合わせて組み合わせながら、長期的な視点で粘り強く取り組むことが成功への近道です。


まとめ


DXについて話し合っているサラリーマン

今回は、「DXが日本で進まない理由」についてご紹介しました。

日本企業のDX推進には、組織文化の変革、人材育成、投資戦略の見直しなど、複合的な取り組みが必要です。一朝一夕には解決できない課題ですが、経営陣のコミットメントと具体的な行動計画により、着実な進展が期待できます。


この記事が、「なぜ日本企業のDXは進まないのか」、「DX推進のために何をすればいいのか」といった方の参考になれば幸いです。


最後までご愛読いただきありがとうございました。


弊メディアでは、DXに関する情報を取り扱っています。

記事に対する質問・相談に関しては、トップページの「お問い合わせ」よりご連絡ください。




 
 
 

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