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【用語解説】レガシーシステムとは?課題・対応策を徹底解説!

  • 執筆者の写真: 良菜 椙山
    良菜 椙山
  • 2月11日
  • 読了時間: 4分

更新日:2月27日

今回は、「レガシーシステム」について紹介します。


「最近よくレガシーシステムって聞くけどよくわからない」、「レガシーシステムって結局何なの?」という方でもわかりやすく解説していますので、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。

目次

1.レガシーシステムとは?

2.レガシーシステムの課題

3.レガシーシステムへの対応策

4.まとめ

1.レガシーシステムとは



歯車が表示されているパソコン

レガシーシステムとは、古い技術で構築されたコンピュータシステムを指します。これらのシステムは主に1980年代から2000年代初頭に導入されたもので、代表的な技術として、メインフレーム、オフコン、COBOLなどがあり、特に金融業、製造業、公共機関などで広く使われています。


金融業や製造業ではレガシーシステムが非常に重要な役割を果たしており、各業界で広く利用されています。しかし、これらのシステムは、技術の進歩により時代遅れとなり、維持や更新が難しくなっています。


2.レガシーシステムの課題


?を浮かべているビジネスマン

レガシーシステムを使い続けることで、企業は多くの課題に直面しています。以下に、その主な問題点をまとめました。

システム障害(セキュリティ)のリスク

レガシーシステムは、老朽化によるパフォーマンス低下が進行しており、過負荷がかかるとシステムがダウンする可能性があります。これにより業務が停止し、サービス提供に影響を与えます。

コストの増加

古いシステムを維持するためには、頻繁なメンテナンスや修理が必要です。しかし、レガシーシステムに対応できる技術者の不足や特殊な部品の手配が困難なため、修理費用や人件費が増加しています。

コンプライアンス対応が難しい

法規制の変更に迅速に対応するには、システムの柔軟性が必要ですが、レガシーシステムでは変更が難しく、法的リスクが増加します。特に金融や公共機関では、規制遵守が遅れると罰金のリスクもあります。

最新システムとの互換性の欠如

最新技術やシステムとの互換性がないため、多様なIT技術を活用することができず、セキュリティや業務効率の低下につながります。

IT人材の不足

古い技術に精通した技術者が定年などにより少なくなっているため、システムがブラックボックス化し、改修が難しくなっています。


3.レガシーシステムへの対応策


IoT

レガシーシステムからの脱却や効率的な運用を実現するためには、以下の対応策が考えられます。

クラウド化の推進

クラウドサービスを活用することで、システムの柔軟性とコスト効率を向上させることができます。クラウド移行は比較的短期間で実施可能で、数ヶ月から半年程度が目安です。

APIの導入

APIを追加することで、他のシステムとの連携を強化し、業務の効率化が図れます。API導入はシステムの規模によりますが、1週間から数ヶ月で可能です。

システムの再設計・モジュール化

システムを再設計し、モジュール化することで、柔軟な運用が可能になります。これには半年から1年の期間が必要です。

外部ベンダーの活用

外部の専門ベンダーを活用することで、技術者不足の問題を解決し、スムーズなシステム移行が可能です。レガシーシステムに強いベンダーの協力を得ることで、コストやリスクを抑えつつ、効率的に対応できます。


4.まとめ


プレゼンを行うビジネスマン

今回は、「レガシーシステム」についてご紹介しました。


よく聞くレガシーシステムですが、企業の根幹を支えてきた一方で、現代の技術進化に適応するには多くの課題があります。クラウド化やAPI導入などの対応策を活用し、将来的なリスクを回避することが重要です。


この記事が、「最近よくレガシーシステムって聞くけどよくわからない」、「レガシーシステムって結局何なの?」といった方の参考になれば幸いです。


最後までご愛読いただきありがとうございました。

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